意地悪てぃーちゃー

「よっ。昨日はどーもな。帰り、岩見と気まずないか?」


「タチ悪。ん~あんま気にはならんけど、若干気まずい。」


うちの正直な感想やった。
そこまで気にはならんけど、気まずいよね。
どう接していいかまだわからんし…。


「まっどっちにしろ、バスも飛行機も俺の隣やけどね。」


「はっ?無理無理無理。なんで帰りもなん?」


「行き帰り場所変わらんから。空港までのバスは、しゃーないから荒木ちゃんの隣な。」


最後の最後に・・・。
うちは、昨日のことを思い出してた。
うわ~…
こっちのが気まずいよ。


「北沢ぁ。顔赤いぞ~。…あっ。集合時間や。」


「本間やな~。心。走れー。」


うちは井澤に促され、集合場所までダッシュで走った。
集合場所に着くと、ニヤニヤしてる柚子と舞。


前で話してる先生の話を聞きながら、小声で2人に瞬の事を話した。
話終わると、2人とも納得したような表情を浮かべていた。


そして、クラスのバスへと移動した。
うちは荒木ちゃんの隣に座って、バスが動き出した。


「北沢ぁ。昨日、井澤先生と何かあった~?」


「ん~。まぁ井澤が熱でうなされてた。」


うそでは無いもんな。
あれは事故や事故。


「へぇ。それにしては、顔真っ赤ですけど?言うてみ。」


「いや…別に。ちょっと事故がありまして…。」


うちは小声で、昨日あったことを荒木ちゃんに話してた。
ニヤニヤしながらも、荒木ちゃんは最後まで話を聞いてくれた。