意地悪てぃーちゃー

振り返るとそこには、同じ班の瞬が立っていた。


「あっ。瞬か~。どうしたん?」


「心探してた~。やっと見っけたし。」


瞬は笑顔を浮かべた。
あれっ?瞬となんか約束してたっけ?


「なんか約束してた?それやったらごめん。」


「してないで。ちょい話したなってな。ちょっと時間ええか?」


「珍し。いいよ~。」


そして、しばらく沈黙が続いた。
やっとのことで、瞬が話しはじめた。


「俺、心のことずっと好きやった。俺と付き合って?」


「はっ?ウソやん?」


「真面目や。本間、鈍感過ぎる…。とりあえず、考えといて。」


それだけ言うと、瞬は去っていった。
まさか、瞬に告られるとは・・・
絶対、柚子のことが好きやと思ったのにな~。


「モテモテやな~。心ちゃん。」


いきなり現れた荒木ちゃん。
まさかの、盗み聞き?


「荒木ちゃん、タチ悪い。全部聞いてたな。」


「勝手に聞こえただけやし。曖昧にはすんなよ~。」


「はいはい。そうですか。どうしたらええんやろな?」


うちは動揺してた。
瞬からの突然の告白…
井澤の部屋であった事…
いろんな事がこんがらがってた。


「考えすぎんな。楽に考えてみ。北沢が一番好きなんは誰や?まっいつでも俺が相談乗ったるやん。今日は就寝時間が来たので、寝てくださーい。」


うちは言われるがまま、部屋に帰った。
柚子も舞も、めっちゃ疲れたんかもう寝てた。