意地悪てぃーちゃー

「楽しそうやなぁ。俺も混ぜて混ぜて。」


『いいよ~。先生も一緒に楽しもう。』


班の全員が賛成して、荒木ちゃんも一緒にワイワイしながら食べていた。
バーベキューが終わって、部屋に帰る途中で荒木ちゃんに止められた。

なんか昨日から、荒木ちゃんばっかやし…。
いつも井澤やのになぁ。


「北沢ぁ。俺じゃ不満か?あっ…21時30分に部屋集合やって。井澤先生からの伝言。」


「別に~。荒木ちゃん、井澤にパシられてんの?」


うちは荒木ちゃんをからかうように、そう言った。


「先生って呼べよ~。井澤先生はそんなんしませーん。ちょっと体調崩されて、部屋で寝てる~。」


「はっ?昨日あんなにピンピンしてたのに…。大丈夫なん?」


「まぁな。心ちゃんが行けば治る治る。あっ、部屋は6階の607号室な。」


それだけ言うと、荒木ちゃんは去っていった。
井澤、体調悪いんかぁ。
お土産の時間もあるし、何か買って行こかな~。


うちはそんな事を考えながら、部屋に戻った。
そして、財布を持って、班のメンバー柚子と舞とお土産を買いに行った。


いくつかあるお土産の店に入って、今日買うやつだけ買った。
井澤にアイスも買って、3人でお揃いのストラップも買って部屋に帰った。


なんやかんやしてるうちに、指定の時間になってうちは井澤の部屋に向かった。


・・・ピーンポーン


荒木ちゃんの声と共に、部屋のドアが開いた。


「おっ来たか。まぁ入れ入れ。井澤先生~来ましたよ。」


うちは部屋の中に入った。
ベッドに寝てた井澤が座った。


「あっ、僕ちょっと見回り行ってきますね~。」


そう言って、荒木ちゃんはニヤけながら部屋を出て行った。