意地悪てぃーちゃー

井澤は真っ直ぐ、校長を見ながらゆっくりと話始めた。


「それは出来ません。

校長先生。
責任は全部僕がとります。

北沢に答辞を読まさせてください。」


それだけ言うと、頭を深く下げた。


「お願いします。」


井澤に続くように、うちも頭を下げた。


「井澤先生・・・

本当にいいんですか?」


「はい。
僕は構いません。

お願いします。」


そのまま井澤はもう一度頭を下げた。


校長が深く溜め息をついて話始めた。


「井澤先生、北沢さん。
頭を上げてください。

それでは、この件に関しては井澤先生にお任せします。
ただし、絶対に失礼の無いようにお願いします。」


「「ありがとうございます。」」


もう一回頭を下げた。


「では、明日期待しています。」


「はい。」


そのまま校長室を出て、生徒会室に戻った。


「心~。よかったなぁ。」


「うん。先生ありがとう!」


「いえいえ。早速、練習しよか。」