意地悪てぃーちゃー

「まぁどっちみち、俺の隣やけどな。」


・・・・・はっ?
ちょいちょいちょい。


「なんでなん?はぁ~嫌やって。」


「文句言うな~。俺とお前は離れられへんの。」


井澤のニヤついてる顔が、余計にムカつく。
本間、修学旅行ぐらい勘弁してくれ~。
うちは井澤を少し睨んだ。


「そんな睨むな。お前会長で俺が担当やろ?向こうでの事で、打ち合わせしなアカン事があんの。わかった?」


「・・・うん。隣で吐いてたらごめんな。」


そんな冗談を言って、笑っていた。

搭乗口の近くに着くと、搭乗までじかんがあるからトイレ休憩になった。
うちは、友達と一緒に話していた。


パッと前を見ると、うちの視線の先には女子に囲まれた井澤の姿があった。
あんなんのどこがいいんやろな~。


あぁ…なんかイライラする。
ってか近くでうっとうしい。


うちはそんな事を思いながら、友達との話しに集中した。


しばらくしてトイレ休憩も終わって、クラス順に搭乗することになった。
搭乗するとやっぱり隣は井澤で、さっきの事もあって余計イライラした。


「心。お前窓側でええか?」


「うん。」


うちは窓際に座って、窓にもたれ掛っていた。
あぁ~早く沖縄着かんかなぁ。

そんな事を思いながら、飛行機が飛ぶのを静かに待った。


・・・あれっ?
さっきから、うちは何に対してイライラしてんねやろ?

自分でもその理由はわからんくて、とりあえず誰とも話したくは無かった。