意地悪てぃーちゃー

省吾さんからの時計は、めっちゃシンプルやけど可愛いデザインやった。


「気に入って貰えてよかった。

おっと…
俺は仕事に戻りますか。

優弥?
心ちゃんいじめんなよ?」


そのまま省吾さんは、仕事に戻っ行った。



「おーい…心。

めっちゃニヤついてるけど、そんな嬉しい?」


「うん。

まさかプレゼントとか貰えるって、思って無かったもん。」


「ふーん。

もし俺からもプレゼントあるって言うたら、どうする?」


うちはビックリして井澤の顔を見ると、若干不機嫌そうやった。


「えっ………

そりゃ嬉しいよ?」


「ふーん。

ごめん…
卒業式まで待ってて?

ちゃんと用意してるから…。」


意外やった…
井澤がプレゼントとか、似合わへん。

でも、普通に嬉しい。


「本間に?

先生ありがとう。
めっちゃ嬉しい。」


「おう。

心がちゃんと卒業してからな?」


そっか…
井澤は“先生”やもんな。


「楽しみにしてるなぁ。

先生?
本間にありがとう。」