意地悪てぃーちゃー

「えっ………?

そのつもりやけど…
なんで?」


井澤はちょっと困ったような表情で、ほっぺをポリポリしていた。



「いやっ…別に。

ちょっと心配なだけ。」



「ぷっ………。

先生って、たまに親みたいよなぁ。

省吾さんが居るから大丈夫大丈夫!」



「はぁ…

それが心配やの~。」



んっ?
省吾さんは井澤の友達で、やのに心配??

うちの頭ん中は、?でいっぱいやった。


「先生なんか今日おかしいけど、熱ある?」


「はっ?

心ってさ、やっぱ鈍感やな…。
熱なんかありません。」



鈍感???

うちは………



鈍感じゃ無い~!!!




「鈍感ちゃうもん。
先生のが鈍感やしなぁ。」


「はいはい。

心ちゃんが無自覚なだけですね~。

とりあえずバイトは、ちょっと考えろ。
俺から省吾には言うとくから…。」


「はーい。

てか先生はなんで、うちにそんな構うん?」


素朴な疑問やった。
なんでいつもそうなんやろ?