意地悪てぃーちゃー

結局3年間、井澤が担任やったんは仕組まれてたって事やな…。


「あっ…でもな………


心は競争率高かってんからな~。

3年間担任持てたんは、まぐれに近いからなぁ。」



後ろから耳元で囁かれた。

うるさい鼓動…


やっぱ井澤は反則や~!



「はいはい。
お世辞はどーも…。

てかそろそろ離れん?」



精一杯の照れ隠し。

うち可愛く無いなぁ…
なんて自己嫌悪。



「んっ…嫌や。

あっ心ちゃん…
顔真っ赤になってる。

照れんでもええのに。」



「照れてへんもん。

先生が離れんのやったら、自分で離れるもん。

先生のバーカ。」



うちが立ち上がろうとした瞬間、そのまま井澤の手がクビに回ってた。





……抱きしめられてる?





うちが状況を理解すんのに、時間は掛からんかった。


えっ?
なんでなんで………??


前にもこんなんあったけど、あん時は熱やったよな…


今日は体調ええよな?
いや実は熱あるとか??



うちは物凄い速度で、頭を回転させながら身体はフリーズしていた。