意地悪てぃーちゃー

なんで……………?


卒業まで後少しやのに…
高校にも合格したのに………


「それはあまりにも酷く無いですか?

コイツはもう卒業なんですよ。
なんで担任と関わるのを制限させるんですか?」


「荒木先生。うちは大丈夫。
教頭先生わかりました。」


うちのココロは拒否してるのに、わかったって言うてもうた。


沈黙が流れる中、指導室のドアが開いた。



そこには息を切らした井澤が立っていた。


「ハァ…ハァ……ハァ、心!!

教頭先生。
僕はお断りします。」


「井澤先生!!

何を言ってるんですか。」


声を荒げる教頭に、真っ直ぐ教頭を見つめる井澤…。

なんで井澤がここに?


「僕はこの先も今まで通り、北沢と接します。」


えっ・・・
そんなん言うたら、井澤の立場悪くなるのに…


「井澤先生。

あなたは教師ですよ?
一人の生徒だけ特別扱いしないで下さい。」


「教頭先生。

お言葉ですが、噂だけで距離を作れっておかしくないですか?

僕は教師です。
だから生徒には、笑って卒業して欲しい。
嫌な思い出を、残して欲しく無いんです。」


井澤がキッパリと言いきった。