意地悪てぃーちゃー

うちはイライラが止まらんかった。


前から教頭は嫌いやったけど、噂だけで何で担任と関わるん制限されなアカンねん。



うちが生徒会室から出ようとすると、後ろから手を掴まれた。


「待て。北沢。
俺が着いていく。
怒りに任せんと、冷静にな?
元生徒会長。」


「うん。わかってるよ。

荒木ちゃん…
振り回してごめん。」


「ばーか。」


荒木ちゃんはそう言って、うちの髮の毛をぐしゃぐしゃにした。


そして、あっちゅう間に職員室に着いた。



「しつれーしまーす。

教頭先生。
お話があるのですが、お時間よろしいですか?」


うちは最高の作り笑いで、教頭に話しかけた。


「はい。何ですか?」


「ここでは話しにくいので、場所を変えたいのですが…」


うちはここで、荒木ちゃんに助けを求めた。


「教頭先生。
指導室でよろしいですか?」


「あぁ。はい。」


そして無言のまま、うち等は指導室に向かった。