意地悪てぃーちゃー

気まずい…気まずい…
めーっちゃ気まずい・・・・・


うちは覚悟を決めて、井澤に話しかけることにした。


「あの~先生?怒ってる?」


「んっ?別に。どうした?」


気持ち悪いぐらいの笑顔の井澤…。
でも、目が全然笑ってないよ。


「いやっ…先生、目が笑ってないねんけど。」


「そうか?心ちゃんこそさっきは真っ赤な顔して、そんなに省吾がいい?」


不意に荒木ちゃんを見ると、クスクス笑ってるし…
井澤にはジリジリ責められるし…

うちはどうすれば?


「そんなことないもん。ちょっとビックリしただけ。」


「ふーん。」


「ちょっ井澤先生。それぐらいにしとかないと…。北沢も、今は受験のこと考えなさい
。」



結局まとめたのは荒木ちゃんやった。
井澤と荒木ちゃんは、コソコソとなんか話してた。


「さて、心も勉強あるしそろそろ帰るか。」


ケロッっといつもの井澤に戻っていた。
荒木ちゃんが何か言うたんやろうなぁ。


「荒木ちゃんと心は、先に車行ってて。」


それだけ言って井澤はレジに向かった。
うちと荒木ちゃんは、車に向かった。