意地悪てぃーちゃー

省吾さんとそんな話をしてると、ごっつい視線を感じた。

不意に井澤を見ると、やっぱりめっちゃ睨んでる…。
でも、高校生なったら井澤は関係なくなるもんな。


「心?バイトの前に受験勉強のこと考えなさい。省吾も、心にバイトの話は早い。」


「うわ~優弥。そんなん言うてたら、心ちゃんに嫌われるぞ?受験失敗したら、俺の所に永久就職してもいいし。なぁ心ちゃん♪」


省吾さんがそう言った瞬間、さらに井澤の表情が険しくなった。

永久就職って…。
うわ~…なんか恥ずかしい。


「省吾。冗談は顔だけにしとけ。心も照れんでええの。ってか、省吾に心はやらん。」


「本間に優弥は素直じゃないねんから。冗談やんけ。心ちゃんに手は出しません。」


それだけ言うと、省吾さんは出て行った。

いやいやいや…
この状況気まず無い?


無言のままオムライスを食べる井澤に、苦笑いの荒木ちゃん…

うちにどうしろと?


うちは結局、そのままオムライスを食べはじめた。