意地悪てぃーちゃー

つい最近、井澤と二人で勉強会してんの教頭に見られてゴチャゴチャ言われたばっかやった。


井澤となんも無いけど、前からちょくちょく噂が立ってるらしい。

それがうちの耳に入らんまま、先生たちの耳に入ったらしい。

それで、前から井澤は注意受けてたと言う…
やのにこの前勉強会バレたって言う…


用意しながらも、うちの頭の中はゴチャゴチャしてた。
これがまたバレたら、次はヤバいんちゃうんかな?


そんな事を考えてるうちに、時間が来てうちは家の外に居た。


家の前には見慣れへん車が一台…
助手席から井澤が顔を出した。


「今日は後部座席な。乗れ。」


うちは言われるがまま、後部座席に乗り込んだ。


「心。コレ被って、ちっちゃくなっててくれる?ちょっとの間やから。」


井澤からジャージの上を受け取って、うちはそれを被って丸まっていた。

ってかコレ誰の車なん?
その前に運転してんの誰なんやろう?


「よしっ心。もうええぞー。」


「ふぅー。あっ。荒木ちゃんが運転してたんかぁ。荒木ちゃん久しぶり。」


「おう。久しぶりやな。たまには俺の運転もええやろ?」


荒木ちゃんはそう言いながら、鏡越しにうちを見ながら微笑んだ。


「うん。ってか、先生。今さらやけど、本間に大丈夫なん?」


「んっ?心はそんなん気にせんでええから。なぁ~荒木ちゃん?」