意地悪てぃーちゃー

井澤の顔はなぜかめっちゃニヤけてた。

この状況でニヤける=ドM。


うちの中ではこんな方程式が成り立っていた。


「おいっ。自分の世界入るな~。」


「うわっ。ビックリした。」


「いやいや…心?いきなり自分の世界入って、ニヤニヤすんな。周りからみたら変態やぞ?」


へ…へ…変態?!
井澤にだけは言われたくない。


「異議あり。先生だけには、変態って言われたくありませーん。ってか、うち変態ちゃうし。」


「はぁ?あんだけニヤニヤしてたら、変態やろ。ってか、俺がド変態みたいやん。俺はノーマルじゃ。」


「うわ~引くわ~。先生見て見て。また鳥肌立った!!」


うちは再び井澤に自分の腕を見せた。


「はいはい。俺はキモいキモい。さっ心ちゃん。ガッツリ数学のお勉強しましょうね~。プリントも刷って来たから、残ったら宿題な。」


「げっ・・・。先生キモくないよ。ノーマルやと思うし。」


「んっ?そう?心はええコト言うな~。ご褒美にもっとプリント刷って来よかな。」


「ごめんなさい。やめて下さい。」


うちは渋々、目の前にあるプリントに手を伸ばした。

ちょい調子乗りすぎた…。
まじ失敗した~。