意地悪てぃーちゃー

窓の外を見てると、うちの頭に井澤の手が乗せられた。


「心ちゃんはまだまだお子ちゃまですね~。ほらっもう着くぞ。」


あぁ言われてみれば、見慣れた景色や。


「ほーら。機嫌治せ。」


井澤はそのまま、うちの頭を撫でた。


「別にいつも通りやもん。」


「ふーん。おっ着いたな。」


気が付けばもう家の前やった。
井澤と居ると、時間経つの早いなぁ…。


「先生ありがとう。」


「おう。一応、生徒会お疲れさん。んじゃぁな。」


井澤はそのまま、帰って行った。
うちは井澤の車が見えなくなるのを見送って、家の中に入った。


はぁ…
両想いとかノリで言うたけど、今思えば恥ずかしっ。

でも井澤には好きな人居るし、教師やし叶わんもんなぁ…。


それやったらうちは、井澤の一番の生徒になろう。
生徒として、側に居れたらそれでいい…。


一番とかなれるかわからんけど頑張ろ。
もうこの気持ちは封鎖せな…。

井澤のコトが大好きやから………。