意地悪てぃーちゃー

《おう。

てか何か勘違いしてるやろ?
俺はただのアイツの担任やで。
さすがに幸せには出来ひんやろ~。》


俺は冗談っぽく笑った。
さすがに幸せにすんのは、俺じゃないよな。


《井澤~。

お前心の事好きやろ?
俺、お前にやったら負けを認めるわ。

心を頼むぞ。
俺の分まで幸せにしろよ。

ほんじゃ俺、仕事残ってるから…》


《またじっくり話そ。

おう。またな。》



俺はそのまま電話を切った。

高橋はやっぱ、俺の最高の連れやわ。
さてそろそろ行くか。


俺は車を走らせて、心の家の前まで行った。



しばらくすると、心が家から出て来た。
とりあえず車に乗せて、俺は車を走らせた。

俺は車を運転しながら、優しく心に話しかけた。


「どうした?やっぱ泣いてたか…。」


「別に。泣いて無いもん。先生は心配し過ぎやって…。」


なんでそこまで強がる?
泣きましたって、顔に書いてあるやんけ。


「目腫れてるし…。てか、泣きそうやん。どうした?」