意地悪てぃーちゃー

《待てっ。切るなよ~。


間違い電話じゃないやろ?
心…泣いてないか?》


《泣いてないよ。
本間に間違い電話やし。
先生?
心配し過ぎ…。》


泣いてるな。
心はすぐにそうやって強がる。



《ったく。強がんな。
用意して、15分後に家の前出とけ。
泣いてないか確かめに行ったろ~。
んじゃ15分後な。》


俺はとりあえず電話を切った。
こっから心の家まで5分もあれば着く。


俺は心に会う前に、高橋に電話をする事にした。

意外にも高橋はすぐに電話に出た。


《もしもーし。井澤どうした?》


《いきなり悪い。この前も悪かった。》


《わかりやすい奴やな~。俺も悪かった。てか心の事やろ?俺、きっぱり心に振られたわ。》


笑いながら話す高橋やけど、たぶん泣いてるな。


《そうか。近いうち、また飲みに行こ。てか、無理すんなよ~。思いっきり泣け。》


《おう。井澤にそんなん言われるとは…。てか、心の事頼むぞ。幸せにしろよな?》


コイツは何言うてんねん。
俺は担任や言うのに…。