意地悪てぃーちゃー

「たぶん北沢から、連絡あると思うんです。北沢の傍には、やっぱ井澤先生が1番ですから。」


荒木ちゃんは笑いながら、俺にそう話した。


「もしかして高橋の事話した?アイツ何か言うてた?」


直感的にそう思った。
高橋関係の何かがある。



「実は昨日、高橋先生からの伝言伝えようとしたんです。でも北沢は伝言は聞かんと、井澤先生と高橋先生との事を追求して来たんです。で、今日高橋先生と向き合うみたいです。」


「えっ…向き合うって会うん?」


今はまだ、心を高橋と会わせたくない。
もし戻ったら、俺はどうなるんやろう?


「電話です。井澤先生…すいません。」


「いや…全然ええよ。荒木ちゃんありがとうな。」


俺は何があっても、心の傍に居よう。
それが担任としての俺に出来る事。


「井澤先生。俺は、井澤先生の事応援してます。高橋先生に惑わされないで下さいね。」


「おう。ありがとうな。さてそろそろ職員室戻ろか。」


俺と荒木ちゃんは生徒会室を後にして、職員室に戻った。