意地悪てぃーちゃー

「心~起きろ~。」


「んっ…あぁ…先生?」


めっちゃ寝た気がする。
あぁ…
でもさっきより身体重い。


「おはようさん。さっきより、しんどそやな~。やっぱ帰るか?てか今日、お母ちゃん来てるんか?」


「大丈夫大丈夫。たぶん来てる。あっ帰らんで。」


井澤は呆れたように笑っていた。
男子の組体見たいもん。


「わかったわかった。でも、お母ちゃんには報告すっからな。さてそろそろ外行こか。」


うちと井澤はそのまま、保健室を後にした。
外に出ると、午前中よりも暑かった。


うちは午後は仕事無いから、生徒会席に居っても居らんくてもよかった。

けど、井澤の指示で生徒会席待機になった。


「心~ちょっと来い。」


後ろから井澤に呼ばれて、うちは井澤の所へ行った。
そこには、井澤と話してる母さんが居った。


「げっ…母さん。どうしたんですか?」


「はぁ~。井澤先生から全部聞いたわ。ワガママ言うて…。心の気持ちはわかるけど帰ろか。」


うちと母さんのやり取りを見ていた井澤が、いきなり口を開いた。