意地悪てぃーちゃー

そのまさかやった。

井澤はゆっくりうちに近付いて、おでこに冷えピタを貼った。
そして、そのうえから軽く叩いた。


「病人は黙って貼っとけ。わかりましたか?心ちゃん。」


「くっ………はい。」



・・・・・・悔しい。
しかも井澤の勝ち誇った顔が気に入らん。

体調管理が出来んかった自分に1番腹立つ。
気付けばうちは、井澤に八つ当たりしてた。



「先生の無神経。わからずや。」


「はっ?何がやねん。わからずややったら、とっくに帰してるわ。」


ごもっとも。
残らしてくれてんのに、八つ当たりってな…。


「ごめん。冷えピタ嫌や。みんなに心配させる…。」


「はぁ~。お前はどんだけ周りを気にすんねん。そんなん気にせんでええねん。お前が頑張ってんの、みんな知ってるから。」


うちはそのまま、大人しく冷えピタを貼っていた。
井澤は満足したんか、優しく笑っていた。


しばらく待機やったけど、こっから忙しくなる。


生徒会種目の順番が近付いて来た。