「いいなぁ、流羽は…」 口を尖らせながら、あくまでも小声で私に呟いてくる麻耶。 麻耶も先生を遠巻きする一人だが、極度の面食いなため、好きまではどうしても辿りつかず、恋愛をしても長続きしない。そんなタイプで。 …勿論、先生のこともただの目の保養として先生を憧れている。 故に私をからかいながらも羨ましがる。 でも私は、 「私は迷惑してるの」 そう言ってそっぽを向く。