ふと、私は窓の外を見た。



運動場で楽しそうにはしゃいでいる幼なじみ佐伯侑士(サエキ ユウシ)に気づく。



多分、体育の授業なんだろうと思い、そのまま眺めていると侑士と目が合った。



あ、やばい…



そう思ったけど、時すでに遅しで、両手を掲げて大袈裟にこちらに手を振る侑士。



うぜぇーと内心思ったけれど、かわいそうなので先生に気付かれないように軽く手を振り返しした。