紅龍~キミと出逢えた奇跡~



振り向いくとそこには、二人組の男がいた。


その男たちも、珍しいものを見るような目で見てきた。


そんなに女子って珍しいの?


…そういえば、今まで歩いてきて女子に会ったことが一度もない。


まさか、女子がいないとか…?


……あり得る。


「君何してるの?こんなとこにいたら危ないよ?」


二人組の男の一人がそう言った。


何って…


「…あたし、転校生なんだけど。」



「「へっ?!」」



男の声が見事にハモった。


「…そっかぁ~転校生か~…でも俺たちの事は知ってるよね?」


は?


どこかで会ったっけ?


いくら記憶を辿っても、この男たちに会ったという記憶がない。



「初対面…でしょ?」


思ったことを口にしただけなのに、


「「…はぁ?!」」



また男たちの声が見事にハモった。