「そうなんだ…」 顔は笑ってた達也だけど、目は悲しい目をしていた。 きっと達也も、あの日のことを知っているのだろう。 あれはきっと、みんなに悲しみを与えたはずだから。 お兄ちゃんはそれだけの存在だったんだ。 「……達也、理樹たちはどこにいるんだ?」 「あ、あぁ…今下にいる。多分もうすぐ来ると思う。」 達也がそう言った瞬間、 ガチャ 部屋のドアが開いた。