「……っごめんね、大嫌いなんて言って…ちゃんと、お兄ちゃん支えてくれたのにっ……」
前、お兄ちゃんが言ってた。
『紅龍の奴等はみんなイイ奴等で温けぇんだよな~』
その時のお兄ちゃんは優しい顔をしていて、紅龍が大好きという気持ちが伝わってきた。
「空ちゃん……」
「空。空は謝ることない。誰だって大切なヤツが死んだら、空みたいに思うと思う。……こっちこそ、ごめんな……」
キョウ…ごめんね…
何も知らないで、勝手に大嫌いなんて言って。
きっと、傷付けた。
誰だって大嫌いなんて言われたら、ショックだと思うから。
だから…
ごめん、みんな………

