二年前―翔sida―
アレは、本当に一瞬の出来事だった。
何が起きたのか分からなくなって、…信じたくなかった。
今日いきなり、紫蛇-シダ-という俺達紅龍と敵対している関東No.2のチームが攻めてきた。
俺達はいきなりの事で驚いたが、すぐに紫蛇に向かっていった。
その時の総長だった敦さんは、みんなに囲まれるように中心にいた。
大分時間がたって辺りを見回すと、ほとんどの下っ端が倒れていた。
かろうじでまだ俺は立てる状態だった。
その時。
パア―ン!
ドサ
「…え…?…あつ、し…さん…?」
呆然とその光景を見ていた。
俺達は、紫蛇の総長が拳銃を持っているのに気付かなかったんだ…。
その後すぐ救急車に運ばれたけど、敦さんは助からなかった…。
―翔SiDA end―

