倉庫の奥へ進むと、そこには部屋が二つあった。 「こっちの右側が総長部屋で、その左が幹部部屋だよ。…それじゃぁ、入ろうか。」 ナルがドアを開けた。 あたしは何度も自分に大丈夫、大丈夫、と言い聞かせた。 そうだよ、大丈夫。お兄ちゃんが見守ってくれてるし。 よし。 あたしは自分に気合いをいれ、幹部部屋へと入った。