男たちに案内されて約十分。
あたしの目の前には、とてもこの学校には似合わない豪華で綺麗なでっかいドアがあった。
本当にここが理事長室なのだろうか?と、疑いたくなるほど豪華で綺麗なドアだった。
ドアだけでこんなに綺麗だったら、中はもっと凄いのだろう。
「じゃあ、俺たちはこれで。」
本当に送ってくれた男二人組。
「……ありがとう。」
素直にお礼を言っといた。
「どういたしまして。…じゃ。」
そう言って男たちは今来た道をまた戻っていった。
見かけによらず、親切な人達だったな。
…だけど、やっぱり不良は好きじゃない。

