「…はぁ。」
今は倉庫について、あたしはファッション雑誌を読んでいるところ。
だけどさっきから、キョウが溜め息を漏らしている。
どうしたんだろう…
「…キョウ?何かあった?」
少し俯いていたキョウの顔を覗き込んだ。
「…うわっ。そ、空…」
「…うわっ。って…あたしはお化けじゃない!」
口を尖らせながらキョウに言うと、キョウは何でか凄く苦しそうな顔をした。
「……キョウ?」
「……空…あの、さ…」
「空~トランプしようぜ!」
せっかくキョウが言おうとしたところだったのに、KYな陽が遮った。
「…陽~!!」
「えっ?!お、俺なんかした?!」
陽は本当に分かってないようで。
陽、鈍感…。
でも!鈍感だろうがKYだろうがせっかくキョウが言ってくれそうだったのにっ!!!
「陽の馬鹿ッ!!!」

