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「…んー…終わったぁ~!」


「…お前は寝てただろっ!」




欠伸をしているあたしに、すかさずイクトが突っ込む。


ま、確かにそうだけど。




「空!俺、空に教えてもらったとこ全部できた!」




ケンが嬉しそうに笑いながら、あたしの席に駆け寄る。




「俺も!空ちゃん、ありがとー!」




そう言ったのは爽やかくんの泰人-ヤスト-。


あの勉強を教えた日から、みんなあたしのことを空か空ちゃんって呼ぶ。


あたし的にはちゃんは要らないけど、みんなと仲良くなれたのが嬉しいからそこは良しとする。