紅龍~キミと出逢えた奇跡~



「…まさか、俺たちを知らない人がいるなんて…」


信じられないという顔で言った、二人組の一人の茶髪男。


てか、マジで何なの?


こいつらって、もしかしてナルシスト?


だって普通初対面だったら知らないでしょ。


「君、転校生だっけ?…理事長室まで送ってあげるよ。」



茶髪男じゃない方の、青髪男がいきなりそう言ったので少し驚いたけど、このままだと何十分かかるか分からないので、お言葉に甘えることにした。


「…お願いします。」


あたしがそう言うと、青髪男はニコッと笑い茶髪男はあたしをジーッと見ていた。