響け、空に―

「からかってません!!………本気です。」


そう、この気持ちは本気…本気なんだ……


「じゃあ昨日の女の子は?」


「あいつとは!!……あいつはただの友達です。」


「本当に?」


「本当です!!」


「…私ね、これでも心理学部を受験するの。それに前から興味はあったから、少しだけど勉強したのよ?


その人相手に嘘をつく?」


「俺は……先輩が好きなんです。」

先輩は小さくため息をついた。


「その言葉…自分に言い聞かせてない?


…まぁいっか。

じゃあ聞くけど、私のどこを好きになったの?五個以上言ってみて。

同時に、昨日の友達っていう女の子の好きなところも五個以上。


まず先に……友達の女の子からどうぞ?」