響け、空に―

「話し合う…?家族で…?」

母の方を見ると

「ええ、そうよ。」

と頷いた。


この人は…朝言ったことを覚えてないの?


「誰と誰が家族ですって…?もう一回言ってもらいたいの?


あんた達はお互いに愛人作ってて、形だけの夫婦

私にだって無関心じゃない!!」


「愛人とは私もあの人も手を切ってきた。だから…」


「『もう家族よ』とでも言うつもり?

そんな簡単に家族になれないわよ。家族っていうのは、親は子供を愛して、子供も無意識のうちに親を愛す。

そんな関係だと私は思ってる。


あんた達が私を愛してくれたとしても、私はあんた達を……愛せない。

憎しみだけよ!!」