「やめ!!」
先生の声が教室に響く。それと同時に、

「やべぇよ〜。全然わかんなかった!!」


「私も!!ほとんど書いてない…」

と、これに似たようなやりとりが所々で交わされる。

「ねぇねぇ高木さん。」前の席の子が話しかけてきた。

「どうだった?」笑顔で話しかけてくる。

「何が?」


「何がって…。今の小テストのことだよ。」


「別に……普通。」


「普通って…」


「というか、その作り笑いやめたら?ひきつってるし。」

私がこう言い放つと前の子は自分の顔に手をあててから隣の子に

「もうやめた。ギブアップだよ!」

とイライラした口調で言った。罰ゲームだったらしい。