響け、空に―

「……………。知らせましょう。」


「い、嫌よ…嫌よ!!もしかしたら孝が絶望して自殺しちゃうかもしれないじゃない!!」


「孝はそんな奴じゃありません!!」


「ダメよ!!孝は離さない…離したくない!!

それに、あなたに何がわかるのよ!?孝は私の息子なの!!あなたなんか、結局赤の他人じゃない!!」

確かにそうだ。

でも……でも……。


美咲さんは黙り込んだ私を見て、落ち着きを取り戻したらしく、慌て始めた。

「あっ…ごめんね。こんなこと言うつもりじゃ……」