響け、空に―

カバンの中からブラシとシュシュを取り出して、髪型を直し、お手洗いから出た。

ただお手洗いを借りただけじゃあ失礼なので、パッと目に飛び込んできたスポーツドリンクを買ってコンビニから出た。


そして、今度は髪型を崩さないように歩いて行った。

いつものようにチャイムを鳴らすと美咲さんに出迎えられた。

「いらっしゃい!!孝がお待ちかねよ。………あら、何か良いことでもあったの?」


「えっ!?そう見えますか!?」


「ええ。何だか嬉しそうな顔をしてる!!」