一週間後…
最高であり、最悪でもあることが起きた。
高木が笑ったんだ。
初めてみた高木の笑顔はとても可愛かった。
《へぇ…あんな顔で笑うんだ。》なんて思っていたら、周りからの声が飛び込んできた。
「ちょっと…俺やばいわ。」
は?
声がした方向を向くと…そいつだけじゃなかった。
「すっげえ可愛かった。俺の好みのどストライクだった。」
「可愛いじゃん」
…今までは高木のことを好きな奴なんて、俺意外にいなかった。と思う。
けれどこれを機に、ライバルが急増してしまった。
その日の放課後、スパイクを忘れた俺は教室に一度戻った。
するとそこでは、高木が女子に囲まれて何かを話していた。
あまり気にせず、スパイクを持って出ようとしたら
「あっヤバイ‼ごめん‼今日、人と会うから帰るね‼」
と高木が言った。