『孝くん直伝‼伸の良いところ‼

①イケメン ②優しい ③面白い ④賢い ⑤とにかく優しい

以上のように、伸は良い奴だ。だから、迷わないで想いを伝えろ。

罪悪感なんて抱くな。お前がずっと罪悪感を抱いてたら俺は………。


頼む。さっき俺のことを心の片隅に…って書いたけど、置かなくてもいい。忘れてくれていい。


お前の人生を、俺がめちゃくちゃにするわけにはいかないんだ。

立ち止らないでくれ。前に進んでくれ。』


「…孝…」


私の好きな人もお見通しってことか…


「私…何やってるんだろう…」


孝にこんなにも迷惑をかけてる。

これじゃあ私が、孝の重荷に…


「違うよ。」

私の心中を察したかのように、入江君が言った。



「…え…?」


「あ、ごめん。高木、もしかしたら、孝に自分は迷惑だなんて考えてるんじゃないかと…


でも、俺は違うと思う。孝は本当に高木のことが好きなんだ。じゃなきゃ、自分が死んだ後の高木のために手紙なんて書かないだろ?」


「…うん」