響け、空に―

「笑美子、俺が望むことを全部してくれるって言ったよな?」


「……うん。」


「俺さ、渋谷に行ったこと無いから、一度行ってみたいんだ。一緒についてきてくれるよな?」


「……うん。」

笑美子は伸に告白されたからか上の空だった。


今、笑美子の頭の中は伸のことで一杯なんだろう。



それはそれでイライラするが、もう今日の放課後の予定はおさえた。


伸のことなんか俺が追い出してやる。