姫は王子の隣で

「意外だなぁって」

「意外?」

「ほわーってしてるイメージだったから。…まぁ出会ったばっかりだけどね」

「ほわー?」

「なんか可愛いなぁって」

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何故か顔が真っ赤になる。

「お前から“可愛い”なんて単語が出てくるなんて思わなかったな」

「僕だって言うよ」

「どんなに可愛い子から告白されても、可愛いなんて言ったことなかったじゃねぇか」

やっぱり告白、されたことあるんだ…

また胸が痛む。

「…っ、それは…」

「瑠苑ちゃんは特別、ってことだろ?」


「勝手にそう思ってれば!?僕帰る!!またね、瑠苑ちゃん」

「あ、バイバイ…」