姫は王子の隣で

「駄・目♪」

「な、何で!?」

「雅は明日までにアレの反省文50枚」

「ごじゅうま…っ」

「出来ないの?」

「で、出来るわ…私、用事思い出したから帰るわね。夏生君たちも…さよなら」

「あ、さよなら!!」

「さよなら」

「原稿用紙は総務委員長室にあるよ」

「わかったわ」

小さく手を振りながら去っていく後ろ姿は、何だか少し可哀想に見えた。