『夢にまで見るなんて、お前よっぽど遥に会いたいんだな。』 会いたい…そりゃあ、会いたいさ。 あいつが転校した中三の秋以来ずっと会ってないんだから。 『機会があれば、会いに行くよ。』 俺の言葉に、洋平は静かに頷いてくれた。 その日一日は、あの夢のせいで授業に集中出来なく、ずっと夢の中で遥に言われた言葉が頭から離れなかった。 何が駄目なんだろう…。 学校が終わるまで、ずっとそんなことを考えていた。