結局、俺の家に連れて帰ってしまった。
…ありえねぇ。
ベッドに寝かせて、息苦しそうなブラウスのボタンを少し外してやる。
その瞬間視界が真っ暗になった。
「…傍にいて…徹…。」
頭の上の方から汐莉の声が聞こえる。
柔らかい何かが顔にあたって息苦しい。
…もしかして。
俺、汐莉の腕の中?!
離れようと顔を動かす。
「…んぅ…くすぐったいよぉ…徹…。」
色っぽい声で汐莉はそう言った。
やばい…。
我慢しないといけねぇのはわかっていても、体が勝手に動きそうになる。
「…徹…。」
「?!」
視界が明るくなったかと思った瞬間、唇に柔らかいものが重なってきた。
「ちょっ…?!」
何度も何度も重なってきて、回数を重ねる程熱をます口づけ。
頭の中がぐちゃぐちゃになって、わかるのはリップ音が聞こえることだけだった…。
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