からふる・ぱれっと


あーあ。


これだから酔っぱらいは嫌だ。


「明良。」


俺の名前を誰かが呼んだ。


「ん?…圭吾か。まだ居たのかよ。もう閉店だから帰れ。」


圭吾はニヤニヤと笑ってた。


…また嫌な予感。


「明良、その女送ってやってもいいぜ?」


圭吾が寝始めた酔っぱらいに手を伸ばす。


いやいやいやいや、こいつに任せたら絶対問題起こすだろ。


…絶対ホテル連れ込む気だろ。


「やめろ。いい。帰れ。」


伸ばしてた手を叩いて言った。


「ちぇっ、じゃあな。」


圭吾は帰ってった。


…さて、どうすっかな。


この酔っぱらい…。

.