しかし、滝下のアリスの血が活発に働き、冷静さを取り戻した。

「………ふ、藤崎?」

「………藤崎か。…懐かしいね。……何年前の名前だろう。しかし、今の私には名前がない。……生きた屍……『骸』」

藤崎……改め、骸は静かに呟いた。

「何年前?…骸?……えっ?」

滝下は何も理解できず……