五十嵐 ひより
15歳の中学3年生
彼氏いない歴代 半年
顔は、とてもとは言えないが、人よりはいい。
スタイルも、自分で言うと恥ずかしいけれど、結構良いほうだと思う。


元カレと別れてから、恋愛に臆病になった私。
好きだと、思える人にも出会えないまま。
元カレとの別れ方は最悪だ。
彼氏が、私のまあまあ仲の良かった友達を好きになり、私は一方的にふられた。
ふられるのが怖くて、人を愛することが出来ないまま。

そんな私を支えてくれたのは、いわゆる幼なじみの愛川 莉音だ。莉音はひとことで言うと、モテる。女の私から見ても、とても可愛い。
でも莉音は、彼氏を作らない。多分、私に気を遣っているのだろう。


このままだと、莉音にも悪いと思い、私は莉音に計画を持ち出した。






高校では、中学時代のことは忘れて、2人一緒に良い恋を始める!

これが私たちの計画。
同じ高校に進学する予定だったし、2人でというのは安心出来た。恋をすることを、やっと決心出来た。
中学でも何人かに告白されたけど、首を縦に振ることは出来なかった。

莉音にも幸せになってほしいかったし、新しい出逢いも多い、高校入学という時期は、私にとってもちょうど良いものだった。