番外編です…


大晦日…。母が台所で忙しく御節の準備をしている。
私も手伝う。


『きんとんに入れるクチナシは?』

母はバタバタとしているから…何げにイライラしてる。

携帯がなって…台所を離れた。

背中で母がボソッと。


『まーた。理沙はいつも途中で投げ出すっ』


電話は祐治からだった。

『理沙。何してた?』

嬉しい…。こんな電話がとても嬉しい。