謙吾が…
振り返った私に…キスした。


『理沙…』

もう一度唇を寄せてきて…私は顔を背けた…


『バカ…みんな見てる…』
謙吾に強く手を引かれて、引っ張られながら走る。


『危ないっ。謙吾…転んじゃう…』

ブーツでとても走り辛いのに、引っ張られて。ホントに転びそう…。


ビルの影に入って、謙吾は荒い息のまま、私を抱き締めて強く唇を押し付けてきた。


『んんっ…んっ』

凄い力で抱き締められて、息が…止まりそう。


やっとの思いで唇を離して、彼を睨んだ。


『何するの…苦しい…』

彼も苦しそう。

『俺に抱かれて…感じてた理沙が忘れられない…』


腰を強く引き寄せられてビクッとする。


耳もとで囁きながら胸元に手を差し込んできた。

『あんなに感じたじゃないか…。』

彼の手があっという間にブラの中にまで入ってきた。


『やめて…やめてよ…こんなところで…』