いつかどこかで…

赤ちゃんが生まれたばかりのパパなんだから…私のことなんか…すぐに忘れちゃうね。



携帯開いて…数少ない受信メールに謙吾の名前が並ぶ。


祐治はメールなんかくれない。私もしない。呼び出す時だけ…電話くれる。


優しかった謙吾。


ベッドに横になって…私、眠ってしまった。


夕方目を覚まして…。

台所から母が支度をしている夕飯のおかずの香りが漂ってくる。


私くらいの歳なら子供もいて、こんな時間にダラダラ寝てたりしない。


台所へ行き、母の手伝いをしながら…。


『お母さん…いつまでも大きい子供が家にいて大変だね…』


『理沙ったら。わかってたら幸せ見つけなさいよ』


『そのうちね…』


お父さんが帰ってきて、三人で夕食。


いつまで…こうしてるかな。私。


一人暮らししようかな…。


携帯がなって…しかめつらの父に隠すように携帯を開いた。


謙吾からだった。


『今から…会えない?話がしたい。』


そうだね。きちんと話すべきかな…。