相変わらず…メールも電話もくれないね…俺のこといつになったら好きになる?』

謙吾は優しく笑う。

『…さぁね…』


廊下で立ち話。

『今日は何?最近良く来てない?大丈夫?』

大体月に一度なのに。一昨日も来てた。


『ばか。人をストーカー扱いするなよ。ここさ、IP電話に切り換えるんだよ。知らないの?社員じゃないのか?』


二人で笑った。


『じゃ…明日も来るの?』

『来てほしいなら来るよ…。』

私の頭を撫でてくれた。ついつい、年下のように扱ってたけど、彼は私より5つも上だった。


『明日は夜中に切り換えるんだよ。ここで夜中に作業するんだ…。理沙も残業したら?』


『面白そう…でも無理よ。男の人が残るんじゃないかな…』